新型コロナ後遺症の 治療・注意


多くの診療実績有する医師発信ベース

多くの診療実績有する医師発信ベース

 5,000人以上の診療実績を有するヒラハタクリニックの平畑医師がlogcovid.jpで、多くの経験に基づく情報を、動画等で発信して頂いています。ブレインフォグがあると理解や記憶をしきれない場合もあり、概要とドキュメント化したもの等を予習、復習用にご提供

基本:状態に応じ、だるくなること避け負荷調整

「だるくなることをしない!」が大原則

 新型コロナウイルス罹患やワクチン接種後、わずかな肉体的または精神的負荷でも、数時間から数日後に、異様な疲労感やブレインフォグ、筋肉痛、睡眠障害などの症状が極端に悪化し、回復に半日~数週間かかるといった事が起こる事例があります。この労作後疲労(PEM/クラッシュ)を繰り返すと、寝たきりに近づいていく事例が、海外やヒラハタクリニック等では少なからず知られており、自身の状態に応じた負荷をいかに抑えるかが重要と、[特徴・課題]のページで紹介している動画等や2021/1/1のブログなどでも早くから警鐘発信。

ME/CFSのPSレベル等の状態に応じた注意が大切

 労作後疲労を繰り返すと、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)に類似した症状に移行する事があり、従来よりこの症状の診断基準として用いられているPSレベル(Performance Status)に応じた注意が重要とされています。平畑医師が発信頂いているPSレベル別注意も参照して、自身の状態に応じて調整しましょう。

重症度レベル(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群:ME/CFSのPS)別注意

 コロナ後遺症の一部で類似症状が見られるME/CESの診断基準として用いられているPSレベルに応じた注意について、平畑光一医師が、コロナ後遺症4,000人以上診察時点(2022/4/18)の経験に基づく、目安としての見解を、longcovid.jp/ps.htmlで暫定版としてご提供頂いており、こちらでは、その概要をワンシート化、および一覧表形式として掲載させて頂きました(更新頂いている可能性もあり必要に応じて元サイトもご確認下さい。なお、 CCライセンスの「CC BY-ND」として公開頂いているものですので、改変してある概要を(著作権者明記なく原文も)営利目的での転用は行わないで下さい)。

概要

概要PDF(重症順) / 概要PDF(軽症順)

PSME/CFS診断基準での記載生活上の注意(概要)医療提供上の注意(概要)
PS 9身の回りのことはできず、常に介助がいり、 終日就床を必要としている。ほとんど動けない、トイレすらも厳しくおむつ等を利用。体を支えてもらいながら清拭。ひどいときは指一本動かせない。訪問診療の併用が必須。本来なら入院が望ましい。食事も大変。流動食がやっとということも多く、どうカロリーを確保するかが大事な命題。もし外来に来られていたら決死の覚悟。心身の負担を避けて医療を提供。座って待つことはかなりの苦痛。車イスから臥位にするための移動も慎重に。臥位での関節拘縮予防の運動も慎重に。胃酸逆流なども配慮を。食事は流動食などを摂るのが精一杯。
PS 8身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助がいり、 日中の50%以上は就床している。トイレまでは何とか歩けるが、あとはあまりできない。テレビのリモコンが重かったり。介助、理解がないとかなり厳しい。正しく治療すれば改善の見込みも十分ある入浴はかなり厳しい。あとでクラッシュするようなら清拭に。食事も運動なので、なかなか大変。受診が負荷週間単位で体調を整え必死で来院し、帰ってから寝込み受診は1か月のメイン元気そうだと軽々に判断してはいけない。ウソなどと思わないように。できるだけ刺激を避けて。座って待つことが辛い運動療法・散歩は不可。日光浴は推奨可。
PS 7身の回りのことはでき、介助も不要ではあるが、 通常の社会生活や軽作業は不可能である。掃除やスマホを見る時間も相当制限しないと悪化の原因に。入浴は厳しい食事も相当気を付ける必要あり。インフィニティチェアでずっと過ごすなどの工夫を。調子がいいときに腕を使うと悪くなることが多い力をこめない生活を心掛けて。受診が負荷で数日体調を整え必死で来院し、帰ってから寝込むことも多いため、元気そうだと軽々に判断してはいけない。ウソなどと思わないように。できるだけ刺激を避けて。座って待つことが辛い。運動療法は基本不可。日光浴は推奨可、散歩は不可
PS 6調子のよい日は軽作業は可能であるが、 週のうち50%以上は自宅にて休息している。調子がいい時なら少し家事ができるが、続けて作業をしないように力をこめるのも駄目休む時間は長くお風呂はまだきつい。特に洗髪は負荷が強い。何かに集中する事が危険座っていること自体が運動休むことが仕事で、軽い家事が息抜き。気長に取り組んで。受診が負荷で体調を整え必死で来院し、帰ってから寝込むことも多いため、「元気そうだ」と軽々に判断してはいけません。「ウソをついているのでは」などと思わないように。運動療法は基本不可。臥位での関節拘縮予防が精一杯。日光浴は推奨可、散歩は不可。
PS 5通常の社会生活や労働は困難である。軽作業は可能であるが、 週のうち数日は自宅にて休息が必要である。家事がある程度できるが仕事は無理。複雑なことを考えなければいけない場合、時間が短くてもまず無理。この病気は順番が大事。回復する前にやることを増やすと症状が悪化シャワーは大丈夫でも毎日はきついことが多い刺激を避けて。運動療法どうしてもの場合、生活に即したものを、ごくごく短時間で、疲れなければ、回数少ないなら。日光浴推奨可、散歩は不可。胃酸逆流なども配慮通勤練習もしないように
PS 4全身倦怠の為、週に数日は社会生活や労働ができず、 自宅にて休息が必要である。ギリギリ在宅での仕事が可能になるが、20分作業して5~10分休むなどの対処が必要。
2時間も集中するとクラッシュの恐れ。やむを得ないとき以外は自宅から離れた場所へは控える。日光浴は積極的に。だるくならないように、疲れないようにという工夫が必要
運動療法などは、かなり慎重に疲労感が出ない範囲に。生活に即したものを短時間で。疲れなければ、比較的繰り返しも可。散歩を勧めてはいけません。胃酸逆流なども配慮通勤練習もリスクが高すぎ。在宅の軽い仕事であれば、復職できる可能性有。
PS 3全身倦怠の為、月に数日は社会生活や労働ができず、 自宅にて休息が必要である。在宅の仕事であれば大概可。ただし短時間での判断や、長時間ミーティングが多いと難しいこと有。徒歩5分数時間作業だけなら通勤でも可。余裕感が出てきて注意が緩みがちだが、胃酸逆流防止の食事や、だるくならないよう気を付ける運動療法などは、かなり慎重に疲労感が出ない範囲に。胃酸逆流などにも配慮。散歩が勧められるのはこのレベルまで。働けそうな気がして通勤可の診断書を求めがちだが、通勤練習をすると大概無理だということを自覚
PS 2通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、 全身倦怠の為、しばしば休息が必要である。通勤が片道40分以内のデスクワークなら大概復職可片道1時間や体を動かす系で復職すると、殆ど症状悪化。「多少のことは頑張れる」と無理をして悪化させがちなレベルでもあるので、重々注意。ジョギングなどはまだ早い。PS1まで待ちきれずに無理をして、一気にPS4くらいまで悪くなるケース頻繁に有健常者とほとんど同じ医療を提供しても可だが、運動療法などは、かなり慎重に疲労感が出ない範囲に。胃酸逆流などにも配慮
PS 1通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、 倦怠感を感ずるときがしばしばあるこのレベルになって体を動かす系の仕事も可能となるが、いかに疲れないように働くか、だるくならないように生活するかという探求を継続。どうやったら楽することができるかを探求するのが「仕事」の一部。がんばって。健常者と同じ医療を提供しても可だが、運動療法などは、疲労感が出ない範囲に胃酸逆流などにも配慮
PS 0倦怠感がなく平常の生活ができ、制限を受けることなく行動できる。ほとんど何も気にせず生活することができるが、念のため禁酒し、無理を避けるようにしておく方が無難。健常者と同じ医療を提供しても可だが、運動療法などは、疲労感が出ない範囲に。胃酸逆流などにも配慮。

原文

PSME/CFS診断基準での記載生活上の注意(原文)医療提供上の注意(原文)
PS 9身の回りのことはできず、常に介助がいり、 終日就床を必要としている。ほとんど動けない、トイレすらも厳しい状態の方々だと思います。おむつとか、ベッドサイドのポータブルトイレとかを利用するような状態です。体を支えてもらいながら清拭をしてもらうということも多いです。ひどいときは指一本動かせません。基本的にはオンライン診療だけで支えるのは厳しく、訪問診療の併用が必須と思います。が、実際に利用できるかどうかは地域にもよるでしょうし、経済的にきついという場合もあるかもしれません。こういうところを政治に何とかしてもらわないといけないと常々思います。本来なら、大きな病院に入院して、しっかり他の疾患でないかどうかの検査をして、必要があれば習熟した医師のもとで点滴でステロイドを使うなどの処置が望ましい状態と思います。が、そういうことができる病院は、日本国内にはそうそうないような気もします。やってくださるところはぜひ名乗りを上げていただきたいですし、厚労省はそういう研究を推し進めてほしい。食事も大変だと思います。流動食がやっとということも多く、命にかかわらないように、どうやってカロリーを確保するか、というのが大事な命題になることも多いです。もし訪問医療ではなく、「外来」に来られていたら、ほぼ間違いなく「決死の覚悟」で来院されています。できるだけ心身の負担を避けて医療を提供することが推奨されます。座って待つことはかなりの苦痛を伴います。できるだけ臥位(可能ならインフィニティチェアの体勢)にしてあげられるとよいです。診察時、車イスで来られている場合、診察台で臥位にするための移動も慎重に行わないと症状悪化の原因になりえますので、本人・ご家族の意向をよく確認してください。運動療法は基本的にはできません。臥位での関節拘縮予防の運動も慎重に行う必要があります。日光浴は光過敏(羞明)がなければ推奨できます。採血、超音波などの検査は、できるだけ苦痛なく行う必要があります。胃カメラなどの検査は負担になりえますが、臨床的に危険性が高いときは、一時的に症状が重くなる可能性もあると説明したうえで、躊躇なく施行してください。大腸カメラは、大量の下剤を飲むことが負担になるため、臨床的に危険性が高いときは高圧浣腸後の施行とせざるを得ないと思います。6分間歩行検査などは、到底不可能です。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきです。食事は流動食などを摂るのが精一杯のことが多いため、そのことに留意した指導にする必要があります。
PS 8身の回りのある程度のことはできるが、しばしば介助がいり、 日中の50%以上は就床している。トイレまでは何とか歩けるが、あとはあんまりできない、というような状態です。テレビのリモコンが重かったりします。ペットボトルのふたなんて絶対開けられないんじゃないかなと思います。ご家族の介助、理解がないとかなり厳しい。ない場合は社会の福祉サービスを利用しなければいけないと思いますが、すぐにそういうサービスが受けられる地域ばかりではないと思うので、こういうところも早急に改善が必要と思います。疾患としては、正しく治療すれば改善の見込みも十分あるので、フルのサービスの利用期間は短く済む可能性が十分にありますから、何とかならんかな、と思うところです。やはり入浴はかなり厳しい。場合によっては、介助があればシャワーくらいはできることがあると思います。あとでクラッシュするようなら、やはり清拭にしてください。食事はやはりなかなか摂れないことも多いです。食事も運動なので、なかなか大変かと思います。受診そのものの負荷が非常に強いレベルです。患者さんは週間単位で体調を整えて、必死で来院されています。受診は1か月のメインイベントになっています。表面上が元気そうでも、帰ってから寝込んでいるため、「元気そうだ」と判断してはいけません。「ウソをついているのではないか」などと思わないようにしてください。(その思いを口に出すなどは、もってのほかです。)できるだけ刺激を避けて医療を提供することが推奨されます。座って待つことが辛い状態です。ベッドが空いていれば、臥位にしてあげられるとよいです。診察時、椅子ではなく、診察台で臥位にするだけで、患者さんの苦痛がだいぶ和らぐ場合があります。運動療法は基本的にはできません。臥位での関節拘縮予防の運動が精一杯かと思います。日光浴は光過敏(羞明)がなければ推奨できますが、散歩を勧めてはいけません。採血、超音波などの検査は、できるだけ苦痛なく行う必要があります。胃カメラなどの検査は負担になりえますが、臨床的に危険性が高いときは、一時的に症状が重くなる可能性もあると説明したうえで、躊躇なく施行してください。大腸カメラは、大量の下剤を飲むことが負担になるため、臨床的に危険性が高いときのみの施行が無難かと思います。6分間歩行検査などは、症状が悪化するため、トライしてはいけません。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきです。生活療法も、GERDと同じ指導を、厳密に守るよう伝えてください。
PS 7身の回りのことはでき、介助も不要ではあるが、 通常の社会生活や軽作業は不可能である。トイレに行ったり食事をしたり、といったところについては問題なくできる状態です。ただ、掃除とかをし始めると一気に悪化するのでまだ駄目です。スマホを見る時間も相当制限しないと悪化の原因になりやすいです。入浴はやはり厳しいですね。髪の毛などはご家族に洗ってもらう方がいいと思います。食事はある程度摂れますが、やはり相当気を付ける必要があるでしょう。逆流などもしやすいので、インフィニティチェアでずっと過ごすなどの工夫も必要かと思います。調子がいいときに家事をしたくなることも多いかと思いますが、基本的には無理です。ごみとか持つと一気に悪くなったりしがち。コロナ後遺症(ワクチン長期副反応)は腕を使うと悪くなることが多いので。力をこめないで生活することを心掛けてください。たぶん、トイレでいきむのもきついと思います。お通じが硬くて辛ければ、酸化マグネシウムなどを処方してもらって、お通じを柔らかくするといきまずに済んでいいかもしれません。受診そのものの負荷が強くなってくるレベルです。患者さんは少なくとも数日間、体調を整えて、必死で来院されています。表面上が元気そうでも、帰ってから寝込んでいることがほとんどのため、「元気そうだ」と判断してはいけません「ウソをついているのではないか」などと思わないようにしてください。(その思いを口に出すなどは、もってのほかです。)できるだけ刺激を避けて医療を提供することが推奨されます。座って待つことが辛い状態です。診察時、椅子ではなく、診察台で臥位にするだけで、患者さんの苦痛がだいぶ和らぐ場合があります。運動療法は基本的にはできません。臥位での関節拘縮予防の運動が精一杯かと思います。日光浴は光過敏(羞明)がなければ推奨できますが、散歩を勧めてはいけません。採血、超音波などの検査は、できるだけ苦痛なく行う必要があります。胃カメラなどの検査は負担になりえますが、臨床的に危険性が高いときは、一時的に症状が重くなる可能性もあると説明したうえで、躊躇なく施行してください。大腸カメラは、大量の下剤を飲むことが負担になるため、臨床的に危険性が高いときのみの施行が無難かと思います。6分間歩行検査などは、症状が悪化するため、施行してはいけません。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきです。生活療法も、GERDと同じ指導を、厳密に守るよう伝えてください。
PS 6調子のよい日は軽作業は可能であるが、 週のうち50%以上は自宅にて休息している。調子がいいときなら少し家事ができます。でも、できるからって、続けて掃除機なんてかけてはいけません。一部屋掃除機をかけたらしばらく休んで、また次の部屋を掃除して、という感じで、続けて作業をしないようにしてください。力をこめるのも、やっぱり駄目です。休む時間は長くとりましょう。できるだけインフィニティチェアか、それに近い形で休むとよいです。お風呂はまだきつい場合がほとんど。特に洗髪は負荷が強いので、まだ家族にやってもらう方が安全かと思います。この段階では、ほとんどの方で何かに集中することが危険です。パソコンとかスマホとかテレビとか、まだあまり触らない方が安全。そもそも座っていること自体が運動になってしまう段階だと思います。座るときは運動になってしまうことを意識して。今は休むことが仕事で、軽い家事が息抜きです。筋肉が落ちるのが心配かもしれませんが、軽い家事をするだけで精一杯なのに、筋トレとかは無理。プロテインを飲んで家事をするだけでも十分筋トレだと思って、気長に取り組んでください。受診そのものの負荷が無視できなくなってくるレベルです。患者さんは体調を整えて、必死で来院されていることも少なくありません。表面上が元気そうでも、帰ってから寝込むことも多いため、「元気そうだ」と軽々に判断してはいけません「ウソをついているのではないか」などと思わないようにしてください。(その思いを口に出すなどは、もってのほかです。)刺激を避けて医療を提供できたほうがよいですが、それほど神経質になる必要はありません。運動療法は基本的にはできません。臥位での関節拘縮予防の運動が精一杯かと思います。日光浴は推奨できますが、散歩を勧めてはいけません。採血、胃カメラ、超音波などの検査は、できるだけ苦痛なく行う必要があります。大腸カメラは、大量の下剤を飲むことが負担になるため、臨床的に危険性が高いときのみの施行が無難かと思います。6分間歩行検査などは、症状が悪化するため、施行してはいけません。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきです。生活療法も、GERDと同じ指導を、厳密に守るよう伝えてください。
PS 5通常の社会生活や労働は困難である。軽作業は可能であるが、 週のうち数日は自宅にて休息が必要である。家事がある程度できるけど、仕事とかは無理、という段階です。この段階で仕事ができるのは、現場にちらっと顔を出して簡単な指示を出せばいいだけの社長さんくらい。複雑なことを考えなければいけない場合は、作業時間が短くてもまず無理です。このくらいの段階で、働きたくなってしまう方が多いですが、よくばってはいけません。この病気は順番が大事。回復してからやることを増やしてください。回復する前にやることを増やすと症状が悪化してしまいます。シャワーは大丈夫な方も多いかもと思いますが、この段階でも毎日はきついことが多いかと思います。刺激を避けて医療を提供できたほうがよいですが、それほど神経質になる必要はありません。運動療法は基本的にはできません。どうしても必要な場合は、いわゆる一般の筋トレなどはできませんので、生活に即したものを、ごくごく短時間で行うようにしてください。疲れさえしなければ、回数は少ないながらできる可能性があります。日光浴は推奨できますが、散歩を勧めてはいけません。胃カメラ、超音波などの検査は、できるだけ苦痛なく行う必要があります。大腸カメラは、大量の下剤を飲むことが負担になるため、臨床的に危険性が高いときのみの施行が無難かと思います。6分間歩行検査などは、症状が悪化するため、行うことができません。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきです。生活療法も、GERDと同じ指導を、厳密に守るよう伝えてください。患者は働けそうな気がして、通勤可の診断書を書いてくれと言ってきがちですが、書いてはいけません。通勤練習もしないようにしてもらってください。
PS 4全身倦怠の為、週に数日は社会生活や労働ができず、 自宅にて休息が必要である。ギリギリ在宅での仕事が可能になってくるレベルです。ただし、画面の光が無理、という方は仕事はまず無理かなと思います。(画面を見ないで済むタイプの在宅の仕事があれば別ですが…)また、在宅で復職した場合でも、20分作業しては5~10分休むなどの対処が必要なことが多いです。2時間も集中して続けて作業してしまうと、クラッシュする恐れがあります。散歩などの運動をしたくなる方も多いと思いますが、博打だと思ってください。屋外は、帰ってくるのに時間がかかります。ヤバいと思ってすぐに休めないところに行くのはリスクでしかないので、やむを得ないとき以外は自宅から離れた場所に行かない方がいいです。「仕事復帰するために散歩をしている」という方も多いですが、見回りの仕事など、歩行することが仕事でない限り、それは社会復帰を遅らせるリスクになることはあっても、早めることにつながりません。(なお、近くに日光浴スポットがある場合には、積極的に日光浴はしてもいいと思います。)勉強も同様です。リモートの授業は受けられると思いますが、リアル登校はかなりリスクになると思います。入浴はある程度できることが多いと思いますが、だるくならないように、疲れないようにという工夫が必要だと思います。普通にドライヤーを使うのはまだ無理だと思うので、置いて使うか、ご家族にお願いするかするとよいでしょう。健常者とほとんど同じ医療を提供して問題ありませんが、運動療法などを施行する場合は、かなり慎重に疲労感が出ない範囲にとどめなければいけません。いわゆる一般の筋トレなどはできませんので、生活に即したものを、短時間で行うようにしてください。疲れさえしなければ、回数は比較的繰り返し行うことができる可能性があります。日光浴は推奨できますが、散歩を勧めてはいけません。胃カメラ、大腸カメラ、超音波などの検査は、問題なく通常通り行うことができると思います。6分間歩行検査などは、よほどのことがない限り避けてください。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきです。生活療法も、GERDと同じ指導を、厳密に守るよう伝えてください。患者は働けそうな気がして、通勤可の診断書を書いてくれと言ってきがちですが、書いてはいけません。通勤練習もリスクが高すぎてお勧めできません在宅の軽い仕事であれば、復職できる可能性が十分にありますので、疑似的に作業をしてみてもらうなどするとよいと思います。
PS 3全身倦怠の為、月に数日は社会生活や労働ができず、 自宅にて休息が必要である。在宅の仕事であれば、たいていの仕事ができることが多いレベルです。ただし、短時間で判断を求められるような仕事、長い面談やミーティングが多い仕事だと、難しいことがあると思います。たとえば、多くの方とweb面談をしなければならないという場合、それが30分以内で済んで、一人面談するごとに10分程度休める、という場合には大丈夫な可能性があります。ただし、1日の業務についてまとめた報告書を書かなければならないといった場合には、面談業務後に1~2時間休んでから報告業務をさせてもらうというような配慮を、職場の方と相談してお願いした方が無難です。このレベルでも、画面を見ることがつらい方は結構いて、その場合には、やはり業務が難しい場合が多いです。通勤が必要な場合でも、歩いて5分の所に事務所があって、3~4時間の事務作業をするだけ、といった場合には、就業が可能な場合があります。(このあたりはケースバイケースです。) 入浴はそれほど問題にならないことが多いかと思いますが、だるくならないように、疲れないように気を付けることが必要なことは変わりません。また、いろいろと余裕感が出てきて注意が緩みがちになりますが、食事などに気を付けないと、胃酸逆流がひどくなって復職が遠のいたりしがち。動画などをよく見て、胃酸対策もばっちりしていきましょう。あと少しで復職可能なところですので、気を緩めず、頑張ってください。健常者とほとんど同じ医療を提供して問題ありませんが、運動療法などを施行する場合は、かなり慎重に疲労感が出ない範囲にとどめなければいけません。ほとんどの場合、散歩が勧められるのはこのレベルまでです。6分間歩行検査などは、体調の悪いときに行うことは避けるようにしてください。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきかもしれません。生活療法も、GERDと同じ指導を、厳密に守るよう伝えておくようにしてください。患者は働けそうな気がして、通勤可の診断書を書いてくれと言ってきがちですが、流されないようにしてください。たいていは通勤練習をすると無理だということを自覚されます。
PS 2通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、 全身倦怠の為、しばしば休息が必要である。通勤が片道40分以内で、デスクワークなら、たいていは復職できるレベルです。欲張って片道1時間や体を動かす系の仕事で復職すると、ほとんどの場合、症状が悪化します。「多少のことは頑張れる」と無理をして悪化させがちなレベルでもあるので、重々注意してください。軽い運動ならできますが、ジョギングなどはまだ早いです。したくなりますが、するのは負ける確率の高い博打。PS1まで回復すれば、比較的安心して動けるようになりますので、もうちょっと我慢してください。なお、このPS2がPS1になるまでの距離は、治療的にはそれほど遠くないのですが、できることには割と雲泥の差があります。もうちょっと我慢すればできるようになるのに、待ちきれずに無理をして、一気にPS4くらいまで悪くなるというケースが頻繁にあります。本当にしんどいと思いますが、頑張りましょう。症状的には、軽い仕事でも疲れて休まなくてはいけないうちは、PS2以上です。健常者とほとんど同じ医療を提供して問題ありませんが、運動療法などを施行する場合は、かなり慎重に疲労感が出ない範囲にとどめなければいけません。6分間歩行検査などは、体調の悪いときに行うことは避けるようにしてください。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきかもしれません。生活療法も、GERDと同じ指導を、できるだけ厳密に守るよう伝えておく方が無難です。
PS 1通常の社会生活ができ、労働も可能であるが、 倦怠感を感ずるときがしばしばある。ちょくちょく疲れを感じるが、休まなくても大丈夫なレベルです。このレベルになって、初めて体を動かす系の仕事が可能になります。保育士、看護師、ずっと立っていなければいけない接客業、物を運ばなくてはいけない業務などが該当します。もちろん、このレベルになっても、いかに疲れないように働くか、だるくならないように生活するか、という探求をやめてはいけません。どうやったら楽をすることができるかを探求するのが「仕事」の一部です。がんばってください。健常者と同じ医療を提供して問題ありませんが、運動療法などを施行する場合は、疲労感が出ない範囲にとどめてください。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきかもしれません。生活療法も、GERDと同じ指導を、できるだけ厳密に守るよう伝えておく方が無難です。
PS 0倦怠感がなく平常の生活ができ、制限を受けることなく行動できる。ほとんど何も気にせず生活することができるレベルですが、念のため禁酒し、無理を避けるようにしておく方が無難と考えます。健常者と同じ医療を提供して問題ありませんが、運動療法などを施行する場合は、疲労感が出ない範囲にとどめていただくのが良いと考えます。また、胃酸逆流なども症状再増悪の危険因子となりますので、カルシウムブロッカーなどの投与は慎重にすべきかもしれません。生活療法も、GERDと同じ指導を、できるだけ厳密に守るよう伝えておく方が無難です。

治療法×症状マトリックス表

平畑医師がlongcovid.jpのチートシート(症状別対策一覧表)ページ公開頂いている一覧について、こちらではマトリックス表形式でご紹介。あくまで暫定版として随時更新頂いていますので、必要に応じ元サイトをご確認ください(こちらは2023年1月10時点の情報)。
※症状ラベルa~s非表示の場合は横スクロールで、ラベル行の▲クリックで該当項目ソート、ラベル行をドラッグ&ドロップで列順変更、下のボタンで表示列指定、検索ボックスに症状ラベル頭の英字と.(倦怠感であれば a. )指定で絞込が可能

分類治療法a.倦怠感b.気分の落ち込みc.ブレインフォグd.頭痛e.息苦しさ呼吸苦f.体の痛みg.不眠h.動悸i.食欲不振j.発熱k.嗅覚・味覚障害l.脱毛m.咳n.光過敏音過敏o.アレルギーp.筋肉のピクつきq.血管の浮き痛みr.耳鳴りs.周囲の無理解対応初期順
1.生活療法だるくなることを絶対にしないa.03b.99c.99d.99e.99f.99g.99h.99i.99j.99k.99m.99n.030.複数1
2.慢性上咽頭炎の治療鼻うがい・ミサトールリノローションa.01c.01d.01e.01f.99g.99h.01j.04k.02m.99q.01r.010.複数2
2.慢性上咽頭炎の治療上咽頭擦過療法(EAT、Bスポット療法)a.02c.02d.02e.02f.99g.99h.02j.05k.03m.99q.02r.020.複数3
3.胃酸逆流対策寝る前に水を飲まないa.99c.99e.05g.07h.99k.99m.100.複数4
3.胃酸逆流対策甘いもの・油ものをできるだけ避けるa.99c.99e.06g.08h.99k.99m.110.複数5
3.胃酸逆流対策カフェイン、炭酸は禁止a.99c.99e.07g.09h.99k.99m.120.複数6
4.酸素の取入れ呼吸リハビリa.04c.04e.03f.01g.02p.010.複数7
4.酸素の取入れ高圧酸素療法(酸素カプセルで効く場合あり)(耳が弱ければ酸素缶でも可)a.05b.03c.05e.04f.02g.030.複数8
5.つぼ・東洋医療鍼灸(特に頭皮鍼)a.14c.07d.15e.13f.11h.08k.04n.04r.030.複数9
5.つぼ・東洋医療つまようじ鍼a.15c.12d.16e.14f.12h.090.複数10
5.つぼ・東洋医療遠絡療法(生体の流れ改善)a.16c.13d.17e.15f.130.複数11
6.サプリ・栄養素できれば血液検査で亜鉛の量をチェックして、80より少なければ補充a.06k.01l.010.複数12
6.サプリ・栄養素市販のBCAA(アミノバイタル・アミノバリューなど)a.08p.020.複数13
7.漢方薬加味帰脾湯:気分の落ち込み・不安・不眠がある人、慢性上咽頭炎がある人にa.10b.040.複数14
7.漢方薬六君子湯:嘔気があるときにe.12i.010.複数15
7.漢方薬半夏厚朴湯:胸やのどが詰まる方にb.06e.110.複数16
7.漢方薬桂枝加朮附湯:首肩~腕のコリ・痛みがあり弱っている(特に上半身の全身傷み)d.08f.030.複数17
7.漢方薬証にあった漢方a.13c.06j.060.複数18
8.西洋薬クラリスロマイシン(細菌感染症の治療に使用される抗生物質)少量長期投与(副鼻腔炎と同じ治療)a.17c.140.複数19
8.西洋薬PPI(ネキシウム、オメプラール、タケプロン)e.08m.130.複数20
8.西洋薬タケキャブe.09m.140.複数21
8.西洋薬ガナトン、ガスモチンe.10m.150.複数22
6.サプリ・栄養素できれば血液検査でフェリチンをチェックして、50より少なければ鉄をサプリや薬で補充a.07a.倦怠感23
6.サプリ・栄養素市販のプロテインa.09a.倦怠感24
7.漢方薬十全大補湯:罹病期間が長く、全身が冷えている人に(30代までで効きやすい?)a.11a.倦怠感25
7.漢方薬人参養栄湯:罹病期間が長く、全身が冷えて、精神か呼吸器症状を伴う人に(40代以上で効きやすい?)a.12a.倦怠感26
1.生活療法疲れることをしない(疲れないことはOK)c.03c.ブレインフォグ27
8.西洋薬ケタスc.08c.ブレインフォグ28
8.西洋薬アデホスc.09c.ブレインフォグ29
8.西洋薬セロクラールc.10c.ブレインフォグ30
8.西洋薬MCASの薬(抗ヒスタミン剤、H2ブロッカー、ロイコトリエン拮抗薬)c.11c.ブレインフォグ31
0.他疾患排除副鼻腔炎など、他疾患の可能性も考慮が必要d.13d.頭痛32
1.生活療法耳のマッサージ:天気痛にd.14d.頭痛33
7.漢方薬川きゅう茶調散:耳より前の頭痛にd.03d.頭痛34
7.漢方薬釣藤散:後頭部痛、頭が詰まる感じにd.04d.頭痛35
7.漢方薬七物降下湯:頭が火照る方にd.05d.頭痛36
7.漢方薬呉茱萸湯:迷ったらとりあえずこれd.06d.頭痛37
7.漢方薬葛根湯加川?辛夷:鼻づまり・肩こり・首こりを伴う比較的元気な方にd.07d.頭痛38
7.漢方薬半夏白朮天麻湯:冷えのある方、めまいのある方にd.09d.頭痛39
8.西洋薬ミオナール:肩こりに伴う頭痛にd.10d.頭痛40
8.西洋薬一般的な睡眠薬g.01g.不眠41
7.漢方薬酸棗仁湯:疲れすぎて眠れない方にg.04g.不眠42
7.漢方薬柴胡加竜骨牡蠣湯:比較的元気で、悪夢を見がちな方にg.05g.不眠43
7.漢方薬桂枝加竜骨牡蠣湯:元気がない方にg.06g.不眠44
1.生活療法着圧ソックスh.03h.動悸45
1.生活療法水分(or スポーツドリンク)を多くとるh.04h.動悸46
1.生活療法運動でだるくならない方は軽い運動を少しずつh.05h.動悸47
7.漢方薬二陳湯:冷えとむくみがある方にh.06h.動悸48
7.漢方薬炙甘草湯:弱っている方にh.07h.動悸49
1.生活療法あまり動かないようにするj.01j.発熱50
1.生活療法あまり頭を使わないようにするj.02j.発熱51
1.生活療法ケンカをしないようにするj.03j.発熱52
1.生活療法がんばりすぎない。焦らない。b.01b.気分の落ち込み53
1.生活療法可能なら日光浴。散歩はPS 0~3になってから。b.02b.気分の落ち込み54
1.生活療法オカリナやウクレレを弾く、好きな音楽をゆったり聴くなどの音楽療法b.08b.気分の落ち込み55
7.漢方薬加味逍遥散b.05b.気分の落ち込み56
8.西洋薬ロフラゼプ(メイラックス)やフルボキサミン(デプロメール)が有効なことも。(内服は慎重に)b.07b.気分の落ち込み57
7.漢方薬疎経活血湯:夜に強くなる下肢の痛みにf.04f.体の痛み58
7.漢方薬大防風湯:疎経活血湯が向かない下肢の痛みにf.05f.体の痛み59
7.漢方薬当帰湯:胸痛にf.06f.体の痛み60
8.西洋薬普通の痛み止め(NSAIDs)f.07f.体の痛み61
8.西洋薬ノイロトロピン(注射の方が効く)f.08f.体の痛み62
8.西洋薬コルヒチン(頓用で。結構下痢する)f.09f.体の痛み63
8.西洋薬メコバラミン(メチコバール)f.10f.体の痛み64
8.西洋薬リリカ、タリージェ(副作用が多いので慎重に)f.14f.体の痛み65
7.漢方薬四君子湯:嘔気がない場合にi.02i.食欲不振66
7.漢方薬六君子湯:嘔気があるとき(倍量投与も)i.03i.食欲不振67
7.漢方薬保険が心配なら六君子湯+四君子湯もi.04i.食欲不振68
7.漢方薬桂枝加芍薬湯:すぐに膨満感が出て少量ずつしか食べられないときi.05i.食欲不振69
8.西洋薬スルピリド(ドグマチール):副作用に注意。良くなっても急にやめないようにi.06i.食欲不振70
8.西洋薬亜鉛(プロマック、ノベルジン)l.01l.脱毛71
8.西洋薬エバステルl.02l.脱毛72
8.西洋薬セファランチンl.03l.脱毛73
8.西洋薬フロジンl.04l.脱毛74
8.西洋薬ステロイド(アンテベートローションなど)l.05l.脱毛75
8.西洋薬(やってくれる皮膚科はほとんどないが)液体窒素療法l.06l.脱毛76
8.西洋薬ステロイド吸入薬:喘息・咳喘息にm.01m.咳77
8.西洋薬ステロイド/β2刺激薬(ICS/LABA)合剤:喘息・咳喘息にm.02m.咳78
8.西洋薬ロイコトリエン拮抗薬m.03m.咳79
8.西洋薬メジコンm.04m.咳80
7.漢方薬麻杏甘石湯:体が強い人の痰が出ないタイプの咳に。m.05m.咳81
7.漢方薬五虎湯m.06m.咳82
7.漢方薬神秘湯:体が強い人の痰がでないタイプの咳で、胸脇苦満があるときに。m.07m.咳83
7.漢方薬麦門冬湯:のどが渇く方に。お湯に溶かしてちびちび飲むとよいm.08m.咳84
7.漢方薬苓甘姜味辛夏仁湯:弱っている人に。鼻水・水っぽい痰にもよい。m.09m.咳85
7.漢方薬抑肝散加陳皮半夏を治るまで飲む(数か月)n.01n.光過敏・音過敏86
1.生活療法刺激を避けて生活するn.02n.光過敏・音過敏87
8.西洋薬抗アレルギー剤o.01o.アレルギー88
7.漢方薬小青竜湯:元気な人の鼻水にo.02o.アレルギー89
7.漢方薬苓甘姜味辛夏仁湯:弱っている人の鼻水o.03o.アレルギー90
7.漢方薬芍薬甘草湯(一部の人には効く)p.03p.筋肉のピクつき91
1.生活療法無理をしないp.04p.筋肉のピクつき92
0.他疾患排除念のためMPO-ANCA、PR3-ANCAなどを測定して血管炎を否定するq.03q.血管の浮き痛み93
東京都|新型コロナウイルス感染症 後遺症リーフレット
新型コロナ後遺症 完全対策マニュアル
などの印刷物の必要な部分をコピーするなどして会社の上司や家族などに見せると理解されやすい場合も。
s.01s.周囲の無理解94
メモ・多くの場合、増悪因子が慢性上咽頭炎
・不適切に対処すると筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)に移行する可能性あり
a.00a.倦怠感95
メモ・ヒラハタクリニックの後遺症患者さんでは87%が経験する症状
・オンラインでは普通の眠剤・向精神薬の処方ができません
b.00b.気分の落ち込み96
メモ脳の炎症、慢性上咽頭炎が原因かc.00c.ブレインフォグ97
メモ・通常の痛み止め(NSAIDs)が効かない人も多いd.00d.頭痛98
メモCT等で異常がない場合、肺の血流が問題か。胃酸逆流による症状の場合も少なくないe.00e.息苦しさ呼吸苦99
メモ・痛い部分はあちこちに移動する
・線維筋痛症の併発に注意が必要だが、多くの方は併発していない
f.00f.体の痛み100
メモ・胃酸逆流によって不眠になるケースも少なくない
※オンラインでは普通の眠剤・向精神薬の処方ができません
g.00g.不眠101
メモ立ち上がるだけで脈拍が130くらいに跳ね上がる場合は、体位性頻脈症候群(POTS)を疑う。h.00h.動悸102
メモ食べたいのに食べられないi.00i.食欲不振103
メモ・かなり多い
・38度近くまで上がる人も
・それほどだるくなければ、「再感染では?」と驚かなくて大丈夫
・膵臓が弱い場合も。(参考:ヒラハタクリニック|膵臓の未病)
j.00j.発熱104
メモ・人によっては死にたくなるほどつらい
・変なにおい(煙や焦げのにおい)がするときは、ほぼ確実に慢性上咽頭炎がある
k.00k.嗅覚・味覚障害105
メモ・発症から2~3か月後に始まり、半年以内に一旦収まる人が多いが、亜鉛が不足していると再び脱毛が生じることがある
・ツルツルまで行くことは、かなりまれ。
・全体にまんべんなく抜けることがほとんど
・亜鉛減少傾向は数年続くことが多そう
l.00l.脱毛106
メモ・後遺症そのもの、咳喘息、胃酸逆流など、原因は様々
・普通の咳止めも意外に効く場合あり
m.00m.咳107
メモ・無治療だと数年続くことも多い。
・ちゃんと治るので焦らないこと
n.00n.光過敏・音過敏108
メモ・コロナ後遺症になると、アレルギーが増えることがよくあるo.00o.アレルギー109
メモ・目の周囲などの場合は単に寝不足のことが多い。
・コロナ後遺症の場合は目の周り以外に出る。
・筋萎縮性側索硬化症(ALS)を心配する人が多いが、ヒラハタクリニックでは合併例なし。まず違うので心配し過ぎないように。
p.00p.筋肉のピクつき110
メモ・体調が悪いと出る。
・自律神経の症状か
q.00q.血管の浮き痛み111
メモ聴覚障害が原因のことがあるので、まずは耳鼻科で検査を受けることが必要r.00r.耳鳴り112
メモ社会への啓もうはこちらで頑張るので、頑張りすぎないで。s.00s.周囲の無理解113

推奨:複数症状に有効可能性のある治療を試す

longcovid.jp[Home]の動画等で紹介頂いている、オススメの治療やセルフケアをご紹介

ページング(負荷の段階的調整)

元動画:新型コロナ後遺症とペーシング(2021/8/23)

患者自身が自身の状態を観察しながら、ペースを調整する。だるくならなそうな課題を2週間継続できたら負荷を少し増やすを繰り返し、危なそうなら休む。調子がいい日に負荷を一時的に増やすと、ほぼ確実に調子を崩す。

慢性上咽頭炎対策

元動画:新型コロナ後遺症と慢性上咽頭炎の治療(2021/8/23)

上咽頭擦過療法(EAT / Bスポット)
上咽頭(鼻とのどの間)に塩化亜鉛をこすりつける治療で、50年以上前からの実績あり。一部の耳鼻科等で、安全・安価に処方が受けられる。
鼻うがい
専用のキット(洗浄液)が売られているが、1%程度の食塩水(ぬるま湯)でもOK。1日2回を目安に、耳鼻科での上咽頭擦過療法(EAT)との併用がお勧め(鼻うがいだけでも)(詳しいやり方は[セルフケア]ページを参照)。
ミサトールリノローション
梅のエキスの点鼻。期待効果はEATほどでないが、ネット購入可能で試してみる価値有

胃酸逆流防止対策

元動画:新型コロナ後遺症と胃酸逆流(2021/8/27)

  • 寝る前1時間水を飲まない
  • 寝る前3時間ものを食べない
  • 寝るとき上半身(腰から上)を少し上げる
  • 油もの、甘いもの、炭酸、カフェインは避ける
  • ストレス、おなかに圧をかけることを避ける
  • インフィニティチェアなどで過ごす事がおすすめ
オススメ姿勢・良くない姿勢

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酸素の取入れ:呼吸リハビリ(旧Ver)

 適切な呼吸による酸素が足りなくなると、息苦しさだけでなく、疲れやすさ、注意力や記憶力の低下、不眠等のコロナ後遺症でよく見られる症状が見られるようです。
 こちらでは酸素を取り入れやすくするための鍼灸師 野崎真治先生考案のケアについて、ヒラハタクリニックの平畑先生との対談と、平畑先生が被験者となって頂いてのPSレベル別呼吸法動画(2022年9月1日発信第2弾)の概要をご紹介
※2022年10月23日配信最新の第3弾は[セルフケア]ページに掲載(一部番号が異なります)

概要ドキュメント(PDF)版
元動画:【2022/9/1】コロナ後遺症、ワクチン長期副反応のセルフケア|ゲスト:鍼灸師 野崎真治 先生

対談でのポイント
  • 通常のリハ科は後遺症見ておらず、後遺症外来ではリハ科の知識専門でない、その融合が目指されている
  • どの程度出来るか否かは患者次第の実際がある
  • 鍼灸院で治療する場合、できるだけ近所で、コロナ後遺症であること伝えて受けることおすすめ
  • 普通の病院やクリニックでは、コロナ後遺症は嫌がられる事もよくあるが、東洋医学では少ない印象
  • 命を守るのは情報、早い段階で適切な情報に接する事が重要
  • 最初は軽く、自律神経の活動量が下がっている状態で刺激を受け止め回復させる力が落ちている可能性があると思われる
  • きついものは無理に行わず、軽いリハは何度でも
呼吸リハビリのポイント
  • 息を止めずにゆっくりと
  • 鼻から吸って口から吐く
  • 動作する際、吐きながら
  • 吐くとき口すぼめ細く長く
  • 1動作8~10回程度
  • 無理せず疲れたら中断
  • 脱力して緩めるイメージ
  • 腕は極力浮かせない

※普段の生活の中でも、上記のような呼吸を意識して行えると良いようです